暑中お見舞い申し上げます&イラストメイキング

~今日は海にみんなでピクニック。
編みかごにはお母さんが作ってくれたおいしいお弁当がいっぱい!
海に入って、服を乾かしていると、すごくきれいに光る貝殻を見つけました。
お兄ちゃんと一緒に貝殻をキラキラした目で見つめる女の子。
それを見てにっこり笑うお母さんとお父さん。

初めての海へのピクニックは、みんなの楽しい思い出になりました。~

20140727-ARU-154E-600A.jpg

というわけで、暑中お見舞い申し上げます。
最近本当に暑い日々が続いていますが、皆様はお変わりありませんでしょうか。
少しでも涼しそうな絵を…という事で、海辺のワンシーンを描いてみました。

この前の「シャロ」絵でSAIでの色塗りをやってみたので、その技術をオリジナルイラストにも応用してみました。

■メイキング

実はこのイラスト、描き始めはよかったのですが結構途中でいろいろ悩んでしまいました。
ということで、個人的に気づいたことを記録する意味も含めてちょっとメイキングを振り返ってみます。

■ラフスケッチ
20140727-ARU-154A.png
こちらが最初のラフスケッチです。
基本的なコンセプトは「ちょっとかっこいい系の男の子とかわいい女の子で水辺遊びの絵」でした。
で、水辺で遊ぶシチュというと水の掛け合いとか泳ぐとか魅力的なものはいくつかあるのですが、
逆にこんな感じの↓のんびりしたワンシーンはあまり描いていなかったので、今回はそんなシーンに挑戦してみました。
20120716-01-03.png

■第1クリンナップ⇒??!
20140727-ARU-154B.png
ラフができたのでさっそくクリンナップ…してみたのですが、何か違和感が…。

違和感の正体は何だろうと眺めていると、どうやら問題点は結構根深い所にあるようで・・・
・男の子の接地位置
・男の子の前傾姿勢と肩、顔角度の不整合
・女の子の首と胴体の関係
等々

これはラフに戻らないと解決しえないという頃で、PBBSからSAIに移して続きを書くことにしました。

■骨に戻ってパースチェック
20140727-ARU-154D-kaisetsu01.jpg
色々悩んだ挙句、やはり骨に戻るしか…という事で、骨-関節位置に立ち返ってみました。
ここで男の子の頭の位置を女の子の約2倍弱として、一点透視図法で位置合わせをしています。
海辺の絵は水平線がそのまま見えるので一点透視に最適ですね。

男の子の恰好は単純化モデルではかなりシンプルな角度なので、かなり疑問が解決。
女の子のほうはしゃがむ仕草というのが結構難しかったです。
実際にしゃがんで自分撮りしてみると、上体を膝に付けるとかなりふくらはぎは斜めに立ち、一方で上体を起こすとふくらはぎはどんどん水平になっていきます。
ただ、「ポーズカタログ5 子供編」を見ると、結構膝が立っている…。こういうシチュではしゃがむとき膝が立っているのがかわいいと思っていましたが、やはり。「ポーズカタログ1 大人編」ではかなり膝が寝ているので、ここは大人と子供の違いなんでしょうね。

ということでポーズカタログと自分撮りとバランスからそれっぽくなるようにまずは骨を調整してみました。

PS お絵かきさんならみなさん経験あると思いますが、かわいい女の子やかっこいい男の子を描こう!と撮った
かわいい&かっこいいポーズをやってる自分撮り写真ってかなり精神的に来るものがありますよね・・・;)

■体にしてみる
20140727-ARU-154D-kaisetsu02.jpg
骨ができたので今度は体を。円筒的に考えつつ腕やふくらはぎのふくらみはそれっぽく…
手はまた自分撮りで参考写真を撮って合わせています。
この時点で女の子の首位置を再調整してバランスを整えました。

■服を着せて背景を描いてみる
20140727-ARU-154D-kaisetsu03.jpg
さっきのままだと可愛そうなので服を着せましょう。(と言ってもパンツですが^^;)
そして背景に着手。 最初はざっくり描いたのですが、なんかこの子たちが巨人になったような…。

■遠景も一点透視で合わせる&空塗り
20140727-ARU-154D-kaisetsu04.jpg
背景の岬の高さは少なくともこの子たちの数倍はあるはず、ということで遠景を拡大。
貝はべた塗ではなくてハーモニー処理的なグラデになるようにしました。

空はPBBSでは透明度を20ずつ変えた後、ぼかしで諧調をつぶすという発想でしたが、
SAIなので2値ペンでの初期諧調をつけた以外は水彩モードで感覚的にぼかしました。

■雲と手前の小物を描く
20140727-ARU-154D-kaisetsu05.jpg

雲はPBBSでは低い透明度の鉛筆(筆圧検知なしなので丸)で塗り重ねるといい感じになるのですが、
SAIでは皮肉なことに筆圧検知があるので入りと抜きが発生して綺麗になりません…。
という事で水彩筆モードで描いたり、漫画的に描いてぼかしツールでぼかしたりを繰り返しましたが、
本当はもっとうまい描き方があるはず…。 皆さんはどう書いておられるでしょうか?

手前がさみしいので、ピクニックに来ている、という設定からかごやピクニックシートを書いてみました。
かごは手前にあることもあってかなりパースが付くので一点透視図法を用います。
あと、フリルのそれっぽい処理ができたので、かぼちゃパンツからフリル付のドロワーズに履き替えました^^;

■最後:撮影効果
20140727-ARU-154D-kaisetsu06.jpg
最後に海の波や、最近のアニメでよくある「色トレスほつれ髪」、ほほ染めを追加。
また貝の虹色の反射光や光源方向の散乱光をスクリーンで、そして影を乗算で入れて完成です!
最終的に左右反転しているのは、私がいつも描く絵は左に傾いているので逆にしてみたかったというのと、
女の子が右利きなら見つけたものを右手で持つかも、ということからそうしてみました。

かなり時間はかかってしまいましたが、今回パースや体を意識したのはかなりいい経験だったかなと思います。
ここまでではなくても、つねに裸のときの体の角度や全体のパースなどを意識していきたいな(ゆくゆくは無意識でそう描けるようになればなあ)と思います。)

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模範!

凄くいい勉強になりました~~~!!!><

私は絵を描くとき、無意識に描いていると俯瞰の絵のほうが多くなっていくので、こういったアオリのアングル・パースは未だに勉強不足で、とても為になります!

男の子の高さが女の子の二倍弱。。。ちゃんと測っておられるのですねぇ。。!

ちょっと模範にしないと。。。・汗;;;。

子供は体が柔らかいので、しゃがむ姿勢、、、可愛いですよね^v^~~~wwwwww 可愛いしゃがみ方を自分撮りしている自分。。。かなり精神的にくるというお話。。。あるめいさんには失礼ですがこの部分を読んでて思わず吹き出してしまいました!笑

*またこういった「振り返り編」をやって頂きたいです~~~wwwwwww 基本に立ち返るみたいなイラストを、、、素敵な絵を本当にありがとうございました~~~m(_ _)m!!!

うわ~、恐縮です_(--)_

アッサムさん、コメントありがとうございます!
というかすごく恐れ多いお言葉に恐縮です_(- -)_

>無意識に描いていると俯瞰の絵のほうが多くなっていくので
私はアオリがかっこいいので多用してしまうのでフカンもたまには描かないとなあ…と^^; プラムクリーク絵でフカンにしてみたのもその一例ですが、パースが効いた絵ってゴージャスに見えて楽しいですね^^
(フラットパースな絵にはまた独特の魅力もあるのですが、やっぱり捨てがたくて多用してしまいます(汗)

>子供は体が柔らかいので、しゃがむ姿勢、、、可愛いですよね^v^
可愛いです~関節の柔らかさも、あと手の動きとかも子供特有の魅力がありますよね。
自分でやってみて違うんだ、と気づき目からうろこでした


>可愛いしゃがみ方を自分撮りしている自分
しゃがみ方はまだいいんですけど、
「いざすすめ!」と手を伸ばすイケメンとか
「きゃあ~」と肩をすくめたり、手を組んで妖精とかに語りかける女の子とかもあるわけですよ(恥)

セルフタイマーで写真が取れたか確認する瞬間と絵を描き終わった後(=描いていないとき)に、ぶわ~っと恥ずかしさが込み上げてきます*><*

私以外にもこういう経験されたお絵かきさんって多いと思うので、ぜひ体験談を聞いてみたいです^^

本当に恐れ多いお言葉ありがとうございます。本当に励みになります><

No title

興味深く拝見しました♪
色々書きたい事はありますが、2つだけ…

>「ポーズカタログ5 子供編」を見ると、結構膝が立っている…。こういうシチュではしゃがむとき膝が立っているのがかわいいと思っていましたが、やはり。「ポーズカタログ1 大人編」ではかなり膝が寝ているので、ここは大人と子供の違いなんでしょうね。

>セルフタイマーで写真が取れたか確認する瞬間と絵を描き終わった後(=描いていないとき)に、ぶわ~っと恥ずかしさが込み上げてきます*><*

これを読んで、去年行った専門学校での事を思い出しました(そこで1ヵ月だけアニメーション学んでましたv←興味ないと思ってたけどイチかバチかで学んでみたら、面白すぎた・笑)
そこで、ディズニー映画の制作現場の映像を見たりもしたのですが、彼等の研究ぶりは本当にすごくて…目からウロコの連続でした。
学校では、ちょうどあーさんが書かれていたような年齢、性別、性格などによる仕草やポーズの違いというものを知ったり、ディズニーの制作現場のビデオでは、自分を動画で撮って、そこからキャラの動きを起こしていたりとか、、本当、気づかない事だらけでした。。
それまで体型も仕草も動きもあまり気にした事なかったですが、かなり重要要素でしたね><

あと、これは個人的にやってる事ですが、私はセルフタイマーで撮ると変に緊張してぎこちない体勢になる事がほとんどなので、動画で撮って、途中の良いと思った動きを使ってます~。参考になるか分からないですが…

>SAIでは皮肉なことに筆圧検知があるので入りと抜きが発生して綺麗になりません…。

筆圧感知、「最小サイズ」を100%にすると筆圧が同じになると思いますが、それとは違いますかね。。?
塗り重ねについては、参考になるか分からないですが、例えばブログにupしたアルニキの絵は、わざとムラが出るよう水彩筆の水分量やぼかし筆圧などを減らして、重ね塗りの時は上にレイヤー作ってそこに重ね塗りして、結合して、レイヤー作って重ね塗りして…を繰り返しました。(SAIってフォトショやPBBSと違って同じレイヤー内にムラ作りにくいですよね;)
あ、もしアニメの背景のような塗りだったら、この塗り方は微妙ですよね;見当違いなこと書いてたらすみません。。

…ってまた長々とすみません;;;(土下座)

横レス失礼しますw

じぇりさん、アニメーション学んでいたんですかw

日本ででしょうか?ディズニーも拝見したという事は、、、アメリカかな。。。日本とアメリカではたぶん、、、作画方法が違うと思うので。。。アメリカはちゃんとしたレイアウトマンがいるのじゃなかったでしょうか。。。?日本でもそういうプロもいますが、、、あまり普及していない気がしますwww

動画を写すにはまだビデオカメラが高額だったので、マイブリッジの連続写真集などで動きの勉強したり、先輩の描いた絵を盗み見たりしてましたが、、、今はやっぱり動画やカメラなんですね。。。><!

あと、、、鏡を使ってポーズをとるとか、他の人にポーズをとってもらってカメラに写すとか、その程度でしたが。。。。

時代の移り変わりを感じました~!wwwwww

しかし、、、あるめいさんもじぇりさんも、みんな恥ずかしくてもやっているのですね。。。ちょっと安心しました^^wwwwww

No title

はい、ブログには書いていなかったのですが、去年7月に行った学校がそれですwなのでカナダで、です^^
でも1ヵ月だけで本当に基礎だけなので、そんなに詳しい所は分からないですがA^^;
この時にやっと、原画と動画の違いを知ったありさま(爆)
レイアウトって、調べたら日本では原画の人がやってたりするんですね。過去の名作劇場のスタッフ欄に「レイアウト:○○」というのを見たりしましたが、必ずしも専属ではないんですね。
アメリカの事情、その辺りは分からず。。日本と比べるとこっちは分業でやってる、ぐらいしか分からなくて…すみませんA^^;
マンガは、日本では一人で描く所を、こっちではスクリプト書く人と絵を描く人で分業しているそうですが…

ポーズ、私も鏡とカメラ兼用してますw鏡に映った自分をカメラで撮るという異様な事も…ぇw
他の人にポーズ取ってもらえたらいいのになぁ~ってのはよく思いますw好きなアングルで撮りたい時とか自撮りは難しいですよね;

ポーズ、私は恥ずかしげもなくやってますよ~(爆)人に見られたら恥ずかしいですがwwwww

わざわざ

じぇりさん、、、わざわざお返事有難うございます!

欧米は分業化が進んでますね~!
漫画やアニメでなくても、歯医者とかに行くと、神経を抜く医者、歯を抜く医者、虫歯を削る医者、全部回らないと治せなかったりして・笑

、、、って、、、話がそれました・汗

動きとなると、やっぱり今は動画を撮るのがいいんでしょうね。。。私はDVDで一時停止して動きを見るとか、実写よりアニメで見ることも多いのですが。。。アニメだと、誇張して描かれていたり、必ずしも実写と同じというわけではなくて、アニメ特有の”ミソ”みたいなものも含まれていたり。。。でも、動きの早さや、上下動などを知るにはやっぱり実写が一番だと思います。。。;;;。

>鏡に映った自分をカメラで取るという異様な事も

あ!それはいいかも^^! お部屋に一人ポーズとってくれるアンドロイドとかいるといいんですけど。。。・汗笑

*あるめいさん、勝手に質問して盛り上げてしまってすみません^^;;;。
でも仕草って大事だなと思いました。。。例えばティーポットの蓋に手を当てながら、紅茶を注ぐ、なんて仕草も難しいと思うのですが、頭の中だけで描くのと、見て描くのとでは全然違いますよね。。。!

いろいろと再認識させられました。。。!パースも、仕草も。。。!

あるめいさん、じぇりさん、いろいろとお話して下さり、本当に有難うございましたm(_ _)m。。。!参考にさせていただきます。。。!

会話が盛り上がってうれしいです!&ディズニーの動画参考について

アッサムさん、じぇりさん、コメントありがとうございます!
●じぇりさん
>動画で撮って、途中の良いと思った動きを使ってます~。
それもいいですね!私の場合はよい動きをするのも結構難しいなあと思うのですが…。絵を描くのって(特にキャラクターを想像で描くのって)すごく演技力がいりますよね。

>SAI筆圧検知
わ~ありがとうございます! さっそく試してみます!

●アッサムさん
>日本とアメリカではたぶん、、、作画方法が違うと思うので。。。
>今はやっぱり動画やカメラなんですね。。。><!

ディズニーの「不思議の国のアリス(1951)」のメイキングが公開されていますが、なんとその描き方たるや…
実際に衣装も簡単なセットも用意して、子役や役者さんに演技してもらって撮ってから描く
https://www.youtube.com/watch?v=rY4z_CZWEh8#t=12m59s
https://www.youtube.com/watch?v=ZmkojPypc-A

恐ろしく贅沢な方法ですよね。それも1950年代にそんな方法を使っていたとは…。
ディズニーの、特に飛ぶなどではなく子芝居の部分の妙にヌルヌルした動きは、1k作画である以上に
実写ベースなので演技に必要ない(といっては語弊がありますが)動きまですべて入れ込んだのでああなったんだなあと感じました。

でも日本の場合、イメージで描いてきた&2~3k作画だったからこそ、あのキレのある動きになったと思うんですよね。
日本のアニメもディズニーとはまた「違ったリアルさ&動きの快感」の極限に至っているように感じます。

ありがとうございますw

そういえば、今の子供は昔のディズニーの映画を見ると、動きが「ヌルヌルして気持ち悪い。」と、言うそうですw

バンビでも、スタジオに生きている鹿を連れてきて、みんなで鹿を囲んでスケッチしている様子を見たことがあります。。。;;;;。

確かに創造する余地も無いくらいの徹底振り、贅沢振りですね。。。><!

日本のリミテッドアニメーションの奔りは手塚治虫さんの「鉄腕アトム」からだそうですが、私もあるめいさんと同じく、それが創造力を生むきっかけになり、良い意味で限られた枚数で描く難しさ、総じて技術の高さを作り上げて行ったのではないかと思います~w 

話がだいぶ広がりましたが、(広げちゃってすみません;;;・汗)いつも快くして下さり、有難うございます~~~^^;;;!!!

またこういったお話もしたいですwww リンク先、今やってみたらまたしてもやり方が悪いのか、拝見できないのですが、意地でも見ます! 笑  パース、仕草から作画のお話まで、本当にいろいろと気づかせていただきました。。。ありがとうございましたm(_ _;)m!!!

すみませんこれで最後にします;

「歯医者まで分業」に笑ってしまいましたwいや、面倒ですね~^^;

>日本のアニメもディズニーとはまた「違ったリアルさ&動きの快感」の極限に至っているように感じます
同感です!見ている側としてもそれぞれ違ったカラーで、どちらにも良さを感じます!

>お部屋に一人ポーズとってくれるアンドロイドとかいるといいんですけど。。。・汗笑
それいいな。。ww鏡を使うとポーズが確認しやすいので便利ですよね^^私の借りてる部屋、何故か等身大の鏡があるのでありがたくてwwwww←本来の使い方間違ってる・爆
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