クリスマスの魔法・・・その終わりと原作

こんにちはアン、こうなるのは分かっていましたが・・・ああ、バート・・・

家族の幸せが本当の幸せなんだと気づき、信頼も取り戻したバート、そしてそれによって明るく喜びに満ちる子供たち、そしてダンスをしていたころの喜びを取り戻したジョアンナ・・・。

みんなせっかく、やっと幸せになれたのに…。

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本編を見ているときも、冒頭で線路が出てきたり、「最高の幸せ」と言う言葉がまだ10分残しているのに出てきたり、アンが「朝になったら、クリスマスの魔法が解けて・・・」 とか言っているのに背筋がぞくぞくしていました…。

バートとアンの最後の会話、もう後がないと分かっているのに…名作の中でも最高の別れの前のシーンだと思います。でも…ああ…。

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PS:脚本の島田満さんが、blogで前回のお話の展開について描かれていました。
こちら

原作を読んでみると、バートはクリスマスの準備などいろいろなことをやっていて、家族とのきづなを取り戻しかけていましたが、結局酒癖は抜けず、酔っ払っていたところ汽車に轢かれて死んでしまう、という展開でした。

島田さんのストーリー構成では、原作で「アンが家にあった薬でノアを処置した話」と「プティングのために吹雪の中バートが卵を買いにいく話」を上手く組み合わせて、「ノアを助けるために命を懸けることで、バートが自分の生きていく道を見つける」という風に持っていって、そして最高のクリスマスを迎えた後に運命の時が訪れる、

となっていますね。

原作はそれはそれでリアルなのですが(そして、変わろうと思っても変われないバートがどこまでも哀れで痛々しいです)、バートが本当の幸せに気がついてから逝ったアニメのほうが救いがありますし、アニメ番組としてのお話の盛り上がりなどを考えればアニメ版のほうがずっとよく再構成されていると思います。
(ダンスシーンなど、映像的な見せ場も多く入れていますしね。)

しかしロミオといいナンとジョー先生といいエミリーと言い、やっぱり島田さんの脚本はいいです。ジーンときます…。

小さな命

先週の「こんにちはアン」の「小さな命」は、バートが、そしてトマス家が、家族への愛情に改めて気づくいいお話でした。

一家の末っ子で、天使のようにかわいいノアが、バートが目を離していた間に雪にうずもれてしまいました。
アンはてきぱきとノアの濡れた服を脱がし、雪を氷嚢に入れ、暖炉を焚いてノアを助けようとしますが、ノアは咽頭炎になってしまいました。バートは吹雪の中、医者を呼ぶために馬そりを走らせます。

「俺は、ノアをかまってやったことさえなかった…優しすぎて、俺の子のようには、思えなかった…
なのに…なぜ、こんなに心臓が張り裂けそうなんだ…あいつを、愛してるからだ!!

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ところが、医者のマイザー先生は留守で、おまけにそこにいたおばあさんはバートを見ると「金を借りに来た」と決め付け、バートの話を聞いてくれません。バートは家の中の声からローデンの屋敷に先生がいることを知り、屋敷に向かいます。屋敷ではそこの奥様が難産で、助手はバートを追い返そうとしますが、先生は薬を処方してくれました。

薬を持って馬そりを走らせるバート。しかし、馬そりは雪に埋もれた岩にぶつかり、バートは谷へ投げ出されてしまいました。

意識が遠のく中、バートの耳にバートをだました詐欺師のジェフリー、そしてジョアンナの言葉が聞こえてきました。
「この世に生まれたからにはデカい夢を見るんだ」
「あんたはいつだって、面白おかしいことを探してるのよ!面白おかしいことなんて、人生のどこにもありゃしないのに・・・。」

「俺は、何を探していたんだろう・・・。」
ノアが生まれたあの日、そして、アンや子供たちと海にピクニックに行ったおもいで・・・。
「そうだ…大事なものは…すぐ、手の届くところに…あったのに…」
バートは薬のビンに手を伸ばします。
「神様、俺の命をくれてやる…あの世で、どんな償いでもする、ノアを助けてやってくれっ!!」

しかし、そこでバートは倒れこんでしまいました。
ところがその時、崖の上に診療の帰りのマイザー先生が通りかかったのです。

マイザー先生はノアを診療してくれ、また薬代は物置の修理でいいと言ってくれたのです。
「あなたのご主人は、誰よりも勇敢な父親だった」
そのとき、ノアが目を覚ましました。
「ノア!私がわかる?」
「あん 、あん 」
アンたちは喜びに包まれます
「あのね」
「なあに?ノア」
「あん のゆめみたよ。あん、わらってた・・・。」

「バート・・・ありがとう・・・。」
ジョアンナは涙を流しました。


今回の話は、「なにか一発当てる」ことばかり考えていたバートが、家族の幸せが本当の幸せなんだと気づいた、そんなお話でした。
吹雪のシーンでは「ああ、これが原作でのバートの死の代わりなのか…。」とあせってしまいましたが、バートが助かってくれて本当によかったです。

ただ、アンがハモンドさん、そして孤児院を経てマリラのところへたどり着くには、どこかでバート一家の話は終わってしまうはずです。
バートがいい人になって、トマス家が幸せに包まれました。今日の「クリスマスの魔法」も明るいお話のようなので、こんどこそ落とす前の上げる演出では…。

バート、死なないで!!

PS:原作を読んでみると、これは
第45章 冬 で、クリスマスの支度中に卵がなくなり、それを吹雪の中バートが買いに行く話と、第48章 怯え でノアが咽頭炎になり、アンが直して助かる話をくっつけたもののようです。原作では「吹雪の中卵を買いにいく」というバートを見て、ジョアンナがバートを失いたくないと思うのですが…、プティングに命がけ、というのはなんとも…。

ストーリーを再構築してバートの決意とノアを結びつけたのは大正解だと思います。

で、原作だとこのあとアンの誕生日の話があって、その後バートは…うわぁぁ。
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